++アデレード動物園++

Adelaide Zooのシーライオン
傘を持って歩きながらも、ほとんどささずにすんだ滞在だったが、この日は、傘の必要な日になりそうだった。
今日までも、インターネットで仕事の状況をチェックしていた夫、今日は会社に電話を入れていた。
大きな問題はなさそうで、ホッとした様子。

あいにくの雨だけど、「まだカンガルーを見ていない」というので、動物園に行くことにした。
さすがに冬の雨降り・・・動物たちもいじけている。
身を寄せ合ったライオン数頭。1頭だけがぽつんと離れ、反対の方向を向いている・・・仲間はずれなのだろうか。
夫婦二人、普段あまり過ごすことのないのんびりした時間、たわいのないことを話しながら園内を歩いた。
コアラもカンガルーも見られなかったけれど、それなりに心豊かなひとときを過ごし、息子のアパートに着いたときは、もう2時半になっていた。
近くのお店で、軽くヌードルを食べた後、あのパンプキンスープを再び飲んだ。
フレッシュで純粋で・・・たっぷりと味わうパンプキンスープ。
夫にも味わって欲しかったのが、実現できて良かった!

夫と息子は、映画「エピソード3」を観に行くという。
「1」と「2」を観ていない私は、観てもわからないだろう・・ということで、留守番をすることになったが、少し買いたいものがあったので、一緒にアパートを出て、アデレードアーケードに向かった。
近代的なランドルモールの中にあるクラシカルなアーケードは、ちょうど120周年だということだった。
改装しながらも、昔の良さをのこしているのが素晴らしい。

映画から帰ってきた二人と共に、夕食に出かけた。
明日は朝早い出発なので、今夜の夕食でお別れとなる。
ランドルストリートにあるタイ料理のレストランに入った。
なかなか感じの良いお店で、両隣の席には、楽しそうに話をしながら食事をしている白人女性の姿があった。
お店の女性が、私の顔をじっと見て、「友達に似ている」と言うので、思わず笑顔になった。
定番のトムヤムクン、フライドライス、スプリングロール、グリーンカレーヌードル、ビールなどを楽しみ、店を出た。
最後の写真は、もう撮り終えていたつもりだけど、街角でもう一枚。

横断歩道を渡っていく息子を見つめる私たち。
「振り向きもしいひんなあ。」
夫がつぶやいた。
                                          05.06.18Sat.
 
University of South Australia
   
 


++See you!++
朝7:25アデレード発という早いフライトが待っている。
来る時に懲りていた私たちは、ずいぶん早く起きて、タクシーに乗り空港に向かった。
荷物のチェックイン。
今回は、シドニーでの乗り継ぎがあるが、スーツケースは関空まで行くことを確認して、ホッとする。
シドニーの国内線空港から国際線空港までシャトルバスに乗って移動したとたん、日本人の姿でいっぱいになった。
ホッとするような、つまらないような・・・

夢のように過ぎた1週間だった。
これからの方が長い留学生活、悔いのないようがんばって。

言葉にはうまく表現できないけれど、今、私自身にも課題が見つかったような、そんな気がしている。
その課題は、決してしんどいものではなくて、生き甲斐となるような、支えとなるようなそんなもの。
大切に生きていこう。
今だから与えられた時間に感謝・・・。
           
                                    06.19Sun

  
ランドルモールの鉄球〜見上げる私たちが映っている〜


end